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「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」の感想 どうすればこの作品を本気で感じてくれるのか? 

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あけましておめでとうございますーーーーー!!

今年もよろしくお願いしますーーーーー!!

今年はいいことありますようにーーーー!!

さて、去年の年末にテレビドラマ「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」が全話一挙放送されていたので第一話を観てみました。

これが面白かった。先が気になる!スゲー気になる!!

が、僕は年末もお仕事。全話観ることは出来ません。録画しようにもすでに第一話は終了しているので消化不良。

しかし、ユーネクストの観放題プランで全話配信されていたので、全話観ました‼️

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あぁ・・・これは・・・

この作品は全国の高校で授業で見せるべきだ。

 

「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」の感想 どうすればこの作品を本気で感じてくれるのか? 

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3年A組のストーリー

魁皇高校では卒業まで残り10日となるなか、3年A組担任の柊一颯がクラス29人全員を集めて突然「今から皆さんには、人質になってもらいます」と告げた。そして爆発音が鳴り響き、校舎の廊下部分が爆破され騒然となる生徒たちは教室内に閉じ込められる。

一颯は生徒たちに、半年前に自ら命を落とした景山澪奈はなぜ死んだのか「原因を考え、真実を知っている者は名乗り出ろ」と課題を出す。澪奈は水泳部でオリンピック代表候補にもなっていた全国区のスターだったが、ドーピング疑惑のフェイク動画を拡散されて以降、クラスでいじめにあっていた。驚愕する生徒たちに一颯は「課題にクリアできなければ一人ずつ命を奪う」と脅迫する。

それと同時に一颯は自ら警察に通報して校舎を包囲させ、SNS「Mind Voice(マインドボイス)」を通じてこの事件をエンターテイメントとして見守っている一般大衆に課金を要求する。

当初は戸惑い反発していたA組生徒たちも、一颯の「授業」を通じて少しずつ自分の頭で考えて物事の本質を見ることを教わり、自分自身の過ちや将来と向き合いながら、クラス一丸となって事件の真相に迫っていく。

ウィキペディアより

というストーリーでした。

いじめの果ての自殺というとんでもなく重いストーリー。

生徒たち一人一人にいじめの原因や過ちがあり、過ちに真正面から向き合わせるため必死に生徒に訴えかける先生。

事件の裏には、さらに陰湿でどす黒いものが渦巻いていたこと。

先生が語ったこの事件の「真犯人たち」

最終話に向けてすべてに意味があったストーリー。

命を懸けて生徒を指導する先生を演じた菅田将暉さんの熱演。

過去と向き合い未来に進んだ生徒たちを演じた役者さんたち。

そしてスタッフの方々。

この作品に関わった全ての人たちの熱意が伝わってくるような作品でした。

ここからネタバレが含まれます。

僕が高校生のころにSNSが発達してなくて良かった

背筋が凍りました。

僕が高校生のころにSNSが発達してなくて良かったホントに。

とにかくSNS怖い。生徒たちの小さな悪意がどんどん膨張していって、とんでもないことになっていく様子がとにかく怖かった。

僕が高校生のころは、やっと携帯電話が学生も持てるようになっていった頃でした。

メールやネットはありましたが、個人が簡単に動画を配信できるようなものではなかったです。

もちろんその頃から「いじめ」はありました。

幸い僕の周りでは、命を奪われるような事件は起きませんでしたが、ニュースでたびたび取り上げられていたと思います。

その頃のいじめはせいぜい学校中に広まる程度のものでした。(それでも十分最悪だけど)

しかし、現在ではSNSを通じて全く知らない他人や、会ったこともない人が平気で他人をバッシングし、

死に追いやる。

そんなことが現実で起こっています。

ブッキー(先生の愛称)がなんとかしようとしていたのは、そういった赤の他人の理由のない悪意でした。

周りに流され、周りが攻めているから自分も攻めて、周りが攻めているからコイツは悪だ。

そんな悪意が人を追い込み、取り返しのつかないことになってしまう。

SNSが悪いとは言いたくありませんが、本当に怖いものだ。

僕の時代に無くて本当に良かったと思いました。

 

どうやったら子供たちを守れるのか?

いつか僕に子供ができたら、

言葉は凶器、言葉で人を殺してしまうこともあるから、ちゃんと考えなさい

と教えればいいのだろう?

 

中学や高校の授業でこのドラマを放送するのは、いい手だと思います。

僕が高校生だったのは10年以上前のことなのに僕の心も痛かった。

生徒たちに感情移入して、つらかったです。

まったく同じ経験はなくても、このドラマを観れば何か感じることはあると思います。

大人な僕でも痛みを感じたのですから、リアルタイムで生きている高校生たちにはもっと伝わることがあると思います。

しかし、どうしてもドラマは現実ではない以上。時間がたてば忘れてしまいます。

学校で観たいろいろな啓発ムービーがすぐ忘れ去られてしまうように、

このドラマもすぐに忘れてしまうかもしれません。

それでも、観る意味があります。

あとは祈るだけなのかもしれません。

ブッキーは復讐者だったのか?

「あれは怒りじゃない、祈りだ」

ブッキーは先生としてあくまで今回の事件を授業としていました。

生徒たちの失敗を世間に公表するようなことはせず、

生徒が先生を告発する動画の配信を止めさせたり、

人質事件の共犯者にならないよう生徒たちを守ってきました。

その反面、生徒が自殺した原因となったフェイク動画を作らせた先生の罪を校内放送で流したり、

自白させてネットに公開したりと犯人に対しては一切の容赦がありませんでした。

特に、物語後半の犯人と二人っきりで対峙した時には、殺意すら感じました。

「憎しみや怒りをグッとこらえて明日への活力にする」

確かに正しいことだと思いますし、実際に劇中でブッキーも同じようにしてきたと思います。

しかし、フェイク動画の犯人に対しては、どす黒い感情で動いているな。と感じました。

生徒たちはまだ未成年なので、これから心の持ちようはいくらでも替えることが出来ます。

しかし、フェイク動画の犯人は大人です。

金のために生徒を売っていた外道でした。

そんな人間に対して、

もうどうにもならない。指導のしようがない。

という風に感じていたのではないでしょうか?

僕はそう思います。

僕が犯人に破滅してほしいと願っていたからでしょうか。

罪が暴かれ心が壊れかかっていた犯人に学校の先生たちは励ましの言葉を送ります。

僕はあのシーンを観て「何言ってんだコイツら・・」と思いました。

あの犯人は金のために生徒を売っていた外道。

正直、心が壊れた時も自業自得だと思っていました。

これ以上攻める必要もないと思いますが、優しい言葉をかけるのは間違っていると思いました。

伝えるといことの難しさ

劇中ではブッキーは(人質を取ったということを抜いても)かなり過激な方法で生徒たちを指導していました。

加えて生徒たちは「クラスメイトが自殺した」という経験があり、その原因が自分達にあるということを自覚していました。

超過激な熱血指導+自殺した原因は自分であるという罪の自覚という二つの要素が合わさったからこそ、

ブッキーの言葉は視聴者の心に響いたのだと思います。

現実ではここまで出来ません。

では、現実ではどうしたらSNSの怖さを伝えることが出来るのか。

大切なことは想像力

相手にしようとしていることを自分がされたらどう思うか?

どれだけ傷つくか?

どんな影響があるか?

どんな結果が待っているのか?

一度立ち止まってよく考える。

とてもとっても大切なことだと実感しました。

ここまで読んでくださってありがとうございました。

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